ボーイング737MAXの事故

こんにちは!おっさんです。

3月10日にエチオピア航空のボーイング737MAXが墜落しました。5ヶ月前のライオンエアに続いて短期間で2機目の墜落事故です。しかも状況が2つとも似ています。

ライオンエアはフライトレコーダーも回収され事故分析が進んでおり、大体の状況は以下のようです。

  • 左右2つ装備されている迎え角を計測するセンサーの1つが故障。
  • 誤った迎え角センサー情報を元に失速する可能性があると機体が誤判断。(実際は失速していない。)MCASという自動失速防止装置が離陸後フラップを格納した直後から作動開始。
  • 失速から回復しようとシステムが自動で機首下げ。
  • 失速状態でも無いのに機体が勝手に機首下げしたのでパイロットは操縦桿を引いて機首を上げようとする。するとパイロットのマニュアル操縦に逆らうべくMCASがさらに強く介入してもっと機首を下げるようにする。これを20数回繰り返して墜落に至る。

事故の起点となっているのは迎え角センサー故障ですが、ライオンエアは何日も前からこの故障を把握しており、修理を試みたのに治せず結局そのまま運行を継続しちゃったようです。(やっぱり海外のLCCは怖いなぁ。。。)

しかし、事故の直接的な原因はMCAS誤作動にパイロットが対応出来なかった点にあります。ボーイングの自動操縦は操縦桿を動かしたりすると自動でオフになりますが、MCASは2重スイッチとなっており、パイロットが解除出来なかった可能性が高そうです。

そもそもこのMCASというシステムは737MAXシリーズで新しく導入された機能で、従来の737には装備されていないものです。導入された主な理由がMAXシリーズに搭載されている新型エンジンに起因しているようです。エンジンが大きくなってマウントするポジションが従来機とは異なってしまい、その結果失速回復時のコントロール性が悪くなってしまうので自動で失速からの回復を手助けするシステムが装備されるようになったみたいです。

こういった事は本来であれば機体設計で解決すべきだと個人的には思うのですが、恐らくエアバスとの競争で焦りがあったのではと勘ぐってしまいます。

それはそれで置いといて、問題は737MAXのパイロットがMCASについて全く知らない状態で放置されていたのが一番の原因のようです。(にも関わらずシステム的にはセンサーエラーでMCASが誤作動した場合はパイロットの判断でMCASを切ってもらえる事を想定していた。)旧737型からMAXシリーズに移行する訓練でもMCASについては一切触れられていなかったようです。同型機を運行しているアメリカン航空やサウスウェスト航空のパイロットもライオンエアの事故があるまでMCAS/自動失速防止システムの訓練は一切受けておらず、マニュアルにも詳細が載っていなかったと言っていますね。パイロットが知っておく必要がある新しい機能について周知徹底しなかったメーカーに落ち度があるように感じます。

ハイテク新型機には技術的な問題以外の危険要素が潜んでいるんだなぁと思いました。おっさんが操縦してたセスナ機なんて、迎え角が大きくなると負圧の空気を吸い出す力を利用して笛みたいなのがピィェ〜って弱々しく鳴る超アナログの失速警報装置しかなかったので。。。。(笑)

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